Hello-Goodbye

地味で暗くて向上心も協調性も存在感も個性も華もないパッとしない子

さらば、「あまちゃん」

朝8時から夕方6時まで10時間にも及ぶ「あまちゃん」10時間ダイジェスト放送を完走した。

 

私はファンとしては途中参入組だ。ツイッターでの評判を眺めていて最初の総集編(7月14日放送)から見始めて「朝あま」と「昼あま」に参加することとなった。ドラマ内に散らばる小ネタや仕掛けなどをきっかけにして視聴者が参加する連帯感は何ともいえないものだった。

 

「あの日」のシーンも直接描かれることはなく、東京での揺れとトンネル内で列車が停車するシーン、津波は壊れたジオラマで表現された。この演出の配慮は誰にも文句は言えないレベルのものであったと思う。観光協会長のおもちゃ(は言い過ぎか?)がこんな形で伏線になっているとは。。

 

このドラマには弱くてダメな人たちが多く存在していた。アイドルと東京に憧れるヤンキー、ニート、家族を捨てて蒸発した母、上京したが結局は帰郷する青年などなど、今までの「清く正しく美しく」な朝ドラからは考えられない人がわんさかいる。震災前から「ばらばら」であっても、職が無くても、ダメ人間ばかりでも、このドラマは間違いなく「希望」を描いていたのだ。

 

私たちの日常は大した変化も無く、空虚に感じるものかもしれない。でもそれが続いていくことこそが幸せなのだと教えてくれた。アキちゃんユイちゃんの存在はそんな日常に光を与え、人々を繋げる希望なのかもしれない。

 

おら、やっぱり「あまちゃん」が大好きだ!